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迂路有漏胡乱 urourouron

尾道水道の渡船

尾道の街と向かい側にある向島を隔てる「尾道水道」その幅わずか200mほど、海峡というにはあまりに狭い「海」です。

狭い尾道の街に比べれば平地の多い向島、そこに造船所や学校があるので通勤通学の人たちはこの「海峡」を渡船に乗って渡ります。
逆に、尾道の街や学校に通うために向島から渡ってくる人も多いです。


その尾道水道を横切って、尾道と向島を結んでいる「渡船」。
昭和13年には12航路あったそうですが、「尾道大橋」や「新尾道大橋」の開通なども影響し、現在では4航路を残すのみとなっています。
4つの航路に就航している「フェリー」、航路によって船の大小はありますが、どれも船の前後にスクリューと舵を持っている「双頭船」です。
わずか数分の航路、料金も人間は60〜100円(航路によって差がある)と格安。
バスとか路面電車みたいな感覚なのでしょうか。  いやもっと気軽なのかもしれませんね。



この尾道の町の大きな魅力のひとつである「渡船」を動画で紹介いたします。
のんびり長閑な数分間の船旅をお楽しみください。


東側から順番に

まずは「宮本汽船」、通称「桑田渡船」、尾道の「山波」と向島の「肥浜」を結んでいます。
尾道大橋よりも東側なので、尾道駅からはかなり遠いです。
料金は、旅客 大人100円、小児50円、二輪車10円、クルマ(4m以上5m未満、運転者1名込み)130円(昼間は割引で100円)(平成3年10月11日改定)




次に「尾道渡船」、通称「かねよし渡し」、尾道の「土堂1丁目」と向島の「兼吉浜」を結んでいます。
兼吉浜の乗り場の「ますやみそ」のアーチが印象的です。 すぐ近くのバス乗り場には、大林監督の映画「あした」のロケに使われたセットが待合室として使われています。
料金は、旅客 大人100円、小児50円、二輪車10円、クルマ(4m以上5m未満、運転者1名込み)130円(平成3年10月11日改定)




次が「福本渡船」、通称「一円ぽっぽ」、尾道の「土堂1丁目」と向島の「小歌島」を結んでいます。
4つの航路の中で場所も良く、また料金も安価に設定してるためか、いちばん利用客が多いように見受けられます。 そのため2隻が交走しています。
料金は、旅客 大人60円、小児30円、自転車10円、原付・自動二輪20円、クルマ(4m以上5m未満、運転者1名込み)100円(平成9年4月1日改定)




最期に「向島運航」、通称「駅前渡船」、尾道の「駅前」と向島の「富浜」を結んでいます。
この航路のみ、四輪車の航送を行っていません。 「福本渡船」と両岸共乗り場が近く、また尾道駅前にいちばん近く向島側も少し川に入り込んだ町に近い場所に乗り場があるため歩行者と二輪車に狙いを絞っているようです。 ラッシュ時には2隻が交走しています。
料金は、旅客 大人100円、小児50円、二輪車10円(平成3年10月11日改定)

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Fuji Finepix F31fd



尾道水道のフェリーマップです。
「資料1」

ちょっと前までは、6航路ありました。
「資料2」
「資料3」

現在は、4航路に。
「資料4」

山陽日日新聞「7渡船が4航路に縮小」
「資料5」
by take525plus3 | 2010-03-24 19:05 | 写真の旅・旅の「鉄」